先日、戸建て貸家をご案内させて頂いた際に「耐震性は大丈夫な建物ですか?」というご質問を頂きました。
2011.3.11東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生してから10年が経ちました。
いまだに仮設住宅にお住まいの方や、被災された方の精神の問題を考えますと、まだまだ復興途上ですよね…
そんななか、最近、南海トラフ全域での大規模地震発生の切迫性☜を、色々な情報で目にするようになってきました。
(出典:気象庁HP)
この記事を書いている昨日も、和歌山県北部で震度5弱☜の比較的大きな地震があったようです…。
(出典:ウェザーニュース)
購入しようとしている中古住宅や、借りようとしている賃貸住宅の耐震性は大丈夫なのか?
意識を持たれる方が増えてくるのも当然ですよね。
建物自体の構造によっても耐震に対する考え方は違いますし、どこまでのレベルを求めるかによっても違ってくるので一概に「これ」というのは難しいのですが、建物の耐震性を定めている「建築基準法」で法律での基準をみてみましょう。
耐震基準とは!?
日本では、1981年5月以前に建てられた「旧耐震基準」の建物と、1981年6月より建てられた「新耐震基準」の建物に大きく分けられます。
年月日 | その時に何がどうなった!? | 耐震基準の違い |
1923年(大正12年) 9月 1日 | 関東大震災 市街地建築物法施行規則改正 | 市街地建築物法 |
1950年(昭和25年)11月23日 | 建築基準法施工(市街地建築物法廃止) | 旧耐震基準 |
1981年(昭和56年) 6月 1日 | 建築基準法改正 新耐震基準ができる | 新耐震基準 |
2000年(平成12年) 6月 1日 | 阪神淡路大震災から、建築基準法改正 | 新耐震基準(新・新耐震基準) |
御覧の通り、新旧耐震基準の境は1981年(昭和56年)6月1日以降に建てられた建物なんですね。
※正確には「建築確認」を受けた日付であって、登記された日付ではありませんので注意!
皆様、ご自宅や、検討している物件の築年数はご存知でしょうか?
1981年5月以前に建てられた建物は、震度6強~7クラスの大地震に見舞われた際、倒壊、大破してしまう可能性が高く危険です。
建物の中にいる人の命を守る、というのが建築基準法で決められている最低基準です。
地震後の建物の価値に関してまでは、考えられていないのですね…。
購入や賃貸を検討されている方も、築年数の表記は確認しておきましょう!
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