皆さん、お部屋は明るくて広い方がいいですよね?
どうして、明るくて広いお部屋を求めるのでしょう?
普通、暗くて狭い部屋がいい!なんて人は少ないですよね。
「わー、すごいお部屋!」となるのは、広くて明るくて開放的なお部屋に入った時だと思います。
でも、昔の日本の家ってそんなに明るかったわけでもないですよね?
私の実家も農家でしたが、和室の周りに縁側があって、障子戸で仕切られてて、閉めれば暗いし、奥の間なんて昼間でも真っ暗です。
お客様のお宅にお邪魔しても、築年数が経った昔から古いお宅は、やはり暗いです。
昔の日本の住宅は、今みたいに明るく開放的でなかったのに、どうして「明るい部屋」がいいと思うようになったのでしょうか?
古民家鑑定士のテキストに
もともと日本人は太陽光線を直接部屋に入れるより、障子などを透して入ってくる淡い光を好んで、室内に影を意識的につくり出して楽しんだ・・・
というような、昔の住まいの「光」の話が出てきました。
確かに、農家である私の実家や、観光で行ったことのある、伝統建築の大内宿とか高山の古い街並みの建物は、ものすごい暗かったですw
今の子供なんて暗くて怖がるかもしれませんねw
今の住宅はどこに行ってもLEDで照らされて、そもそも障子で仕切るお部屋も無くなってきています。
もしかしたら、現代の人は昔の人より、影とか暗さが嫌いになってるのかもしれません。
私がハウスメーカーの営業していた時
「そもそも住宅の断熱性が変わって、お部屋自体に窓が取れるようになったからですよ。」
というようなお話をしたこともありましたが、今の住宅が明るい理由はそれだけではない気がします。
広いお部屋をつくれば、どうしても照明器具の光量を増やさなければ、暗がりができますよね。
なぜか、今の住宅会社は、その暗がりを無くす計算をして提案するところが、ほとんどではないでしょうか。
お部屋の4隅にLEDのダウンライトを付けたり、4つだけならいいですが、星みたいにものすごい数のダウンライトを付けたりw
なんだか、全部を照らそうとするのって不自然な気もしませんか?
そもそもお部屋は、明るくて広ければいいんでしょうか?
狭くても中身に意味がある、そんな住まいがあってもいい気がしますが、いかがでしょうか。
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