物件情報の見方…いい土地探しのコツは「情報」を理解すること。

マイホームは人生で一番大きな買い物です。
そして家を建てるのには土地が必要。

でも何度も購入するわけにいきませんよね。

例えば、結婚して子供が生まれて、今は賃貸暮らし。

戸建がいいのかな…と思い始めて、土地選びから考えなきゃいけないけど、何から始めていいのかわからない。

こんな人は沢山います。


それではどんな知識が必要で、どんな段取りで進めればいいのか?
失敗しない土地探しの方法があるんです。


土地探しの基本はインターネット

まず、土地探しをはじめるのに、どうやって情報収集したらいいのでしょうか?

物件情報は、インターネットが当たり前の今の時代、パソコンやスマホで簡単に調べることができます。

ただその物件情報に、どんな情報が掲載されていて、それがどういう意味なのかを知っておく必要があります。

基本的に、物件情報を掲載する際、「宅地建物取引業法」で掲載しなければならない必要な項目が決まってます。

インターネット上で、その情報がいろんな形で表現されています。

広告のデザインとか作り方で見え方は違いますが、重要な情報が詰まっているんですね。

不動産会社に行って、直接聞いてみるのももちろんアリです。

ただ、その前に、物件情報に書かれている内容を、なんとなくでも理解してから相談に行くことをお勧めします。

まずはインターネットで、物件情報を見てみましょう。


土地の場所と価格しか見ないのは、ダメ

例えば「新潟市」「売地」とかで検索してみます。

そうすると、値段や立地、交通環境などの情報が目立って、目に入りませんか?

もちろんそれは一番大切な基本条件です。

でも、それ以外に物件の広告に載せなければならない項目が決まってるんです。

例えば「建ぺい率」「容積率」という言葉、知ってますか?…他にも「地目」「用途地域」「道路の幅員」etc…

聞いたことあるけど、詳しい意味が分かる人はほとんどいないと思います。

サイト上で「そんなに情報載ってる!?…」と感じるかもしれませんが、大体、下の方に、まとめて小さく書かれてます。

宅地として売ってるんだから、問題無く家なんて建つでしょ」と思われる人もいるかもしれませんが…これ、とても重要なんです。

もし、不動産会社が調査を十分にしてなかったり、相談してる住宅会社の営業マンに知識が無かったら…

実はこれらの項目は、後々、法的にも金銭的にも大きな問題につながるかもしれないものばかりなんです。

また、この情報次第で、どんな家が建てられるかが決まる、資金計画の大枠が決まるんです。

この情報次第で、どんな家が建てられるかが決まる、資金計画の大枠が決まる

目立たないところに問題が隠れてる

私がハウスメーカーの営業をやっていて感じたことなんですが、その土地の問題って目立たない所から起こるんです。

あー、そう来たか…」みたいな。

例えば、どんな項目が家づくりに影響するんでしょうか?

先程の「建ぺい率」「容積率」は分かりやすくて、同じ広さの土地でも、この率が違うと、建てられる家の大きさは全然違います。

また「斜線制限」や「絶対高さ」等という高さ規制があり、採光等を確保するために建物の高さが制限されることもあります。

それに関連して影響する「地目や用途地域」「道路の幅員」などもチェックする必要が出てくるんですね。

出典:ダイワハウス

土地の広さが同じでも、こんなに建物に影響する項目があるんです。

こんな建物にしたいんだけど、この土地で大丈夫かな?

経験も知識も無い営業マンが「大丈夫ですよ!それより、他の人に取られてしまっては遅いんで申込だけしちゃいましょう!

なんて言われて契約して、いざ具体的な図面提案の段階で「すみません…ご希望の間取りは法的に難しいです…

いやいや、あり得ないですよね?

ひとつひとつの意味がなんとなくでも分かると、この土地にどんな特徴があるのか、どんな家が建てられるのかが見えてきます。


まとめ

物件情報から、具体的な建物のイメージができるのがベストですけど、建築の法律用語を一般の人が完全に理解するのは無理です。

そこまでしなくても、載っている情報の意味がなんとなくわかっただけでも、十分に意味があるんです。

どういうことかと言いますと、土地の情報だけじゃなくて、その広告を作ってる業者が「いいかどうか」も分かるんです。

値段や土地の広さばかり強調したような、不利な細かい情報に目がいかないようにする広告は心配です。

必要な情報はもちろん、周りの環境とかたくさん情報を載せている広告のほうが、当然、親切です。

つまり土地の情報は、いい業者か、そうじゃない業者かが分かる重要なヒントになるんです。

相談に行こうと思ったら、その前に広告を見て相談すべき業者か判断できるということです。

それにいい業者であれば、ちゃんと相談したときに予想される問題点を話してくれるはずです。

「あー、それは建てられる住宅会社の方に聞いてください」とは言わずに…

いい業者を見つけるのも、いい土地探しの第一歩。

そのためにも、インターネットの物件情報から、まずは自分自身で、目立たない項目にも目を通して、分からない言葉の意味を調べてみましょう。

株式会社usuki宅建事務所 代表取締役
1976年生まれ、おとめ座。新潟県新潟市出身。
宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
古民家鑑定士一級・住宅ローンアドバイザー
不動産キャリアパーソン
新潟明訓高校、東洋大学卒業後、パナソニックホームズ株式会社(旧パナホーム株式会社)に営業職として1999年入社。2021年独立、株式会社usuki宅建事務所設立。
趣味:キャンプ・スノーボード・水草水槽・自転車

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