先日、マンションの購入を検討しているお客様と話していたのですが、その方は戸建からマンションへの住み替え希望でした。
なぜ、マンションがいいのかというと、これから高齢になった時のために備えたいということ…
また、前面道路が狭いなど今の戸建の住環境の悪いことから、快適そうなマンションがいいとのことでした。
確かにマンションって便利そうですよね。
管理会社がしっかりしてれば、エントランスや廊下などの共用部の清掃もしてくれるし、防犯面でも安心。
また、戸建にはない、高層からの景色の良さも魅力です。
間取りで言えば、戸建の平家と同じく階段がないので、高齢になっても安心。
地震とか台風が来ても、コンクリート造なので、建物が倒れたり瓦や屋根が飛んだりという被害も少ないでしょう。
マンションは都会の棲家!?
なんだかいい面ばかりですが、悪い面はないのでしょうか?
戸建にあってマンションにないものでいうと「自然」との触れ合いです。
高層階は眺めは良く、バルコニーがあればガーデニングはできますが、生物や植物、地面との触れ合いは少なくなります。
また、ちょっと外に散歩…なんて感覚で玄関ドア開けてすぐ外に出れませんので、そんな時は億劫になるかもしれません。
でも、そう考えると、やはりマンションは区分所有してるそのスペースで生活する都会の棲家ですよね。
家中の鍵を閉めてまわらなくても、玄関の鍵ひとつ閉めて外に出れるし、エントランスにはオートロックがついている。
そもそも都会なんで、自然と触れ合う機会も少ないし、そんな時間もない。
このように、とにかく利便性を重視するライフスタイルの人には、マンションは最高な住環境です。
また、利便性重視の人だけでなく、高齢者にもおススメです。
戸建は防犯面で言うと家中の鍵を閉めてまわらないといけませんし、破って侵入されるリスクもあります。
また間取りでいえば、平家でなければ、転倒や上下階の気温差からのヒートショックなど、家庭内事故のリスクも高まります。
マンションはコンクリート造なので、戸建に比べて断熱性能も高くて、ワンフロアなので安心で快適です。
また、建っている立地が、車を使わずに徒歩でいける範囲に商業店舗があることが多い。
これも、生活がし易い魅力のひとつですよね。
マンションは購入か?賃貸か?
それではここまで魅力的なマンションを「買った方がいいのか?借りた方がいいのか?」…
結論、買う必要はないんです。
もちろん気に入って「どうしても欲しい!」という人もいるでしょう。
でも、先に述べた通り、マンションの魅力は利便性なはずです。
特に、昨今、働き方が自由になってきている時代です。
今はいいと感じるマンションの住まいでも、転職や起業など、自分の働き方や場合によっては拠点が変わるかもしれません。
子供が増えたり、親と同居になったり、家族構成も変わるかもしれません。
今はそれでいいと思える状況でも、将来のライフステージが変わる可能性が高くありませんか?
それなら、あまり、資金計画の面で、縛り過ぎない方がいい場合もあります。
そんな時は「所有」するより「賃貸」をおススメします。
ローンか賃貸かどっちが得か損か…
そんなことよりも、これからの人生が所有物件に縛られていいかどうかを考えるべきです。
まとめ
また、これ、結構勘違いされてる人もいるんですが…
戸建からマンション住まいになったら、近隣との関係が無くなって気楽になるわけじゃないんです。
例えば、何か決め事があれば、何でも協議して決めなければいけません。
当たり前ですが、気兼ねなく生活したいんだったら賃貸の方が楽です。
毎日忙しくてほとんどいないマンションに、そんなに大きな費用をかけて所有する必要はないんだよ…ということです。
賃料は、生活のため、住むための費用と割り切って、将来のライフステージの変化に備える。
これも、これからのマンション住まいのひとつの考え方ではないでしょうか。
この記事へのコメントはありません。