住宅でもマンションでも、ものすごく古くても安心して買える物件もあるんです。
今回は「買ってもいい中古戸建とは?」をテーマに考えてみたいと思います。
先日、仕事で付き合いのある住宅会社の営業マンと話していて唖然としました。
買ってはいけない中古住宅
その営業マンは、他の業種から転職して、住宅会社に中途で入ったとのこと。
副業で不動産に興味が有り、自分で安い中古住宅を買って貸しに出しているとのことです。
今回、2軒目に購入した物件は、築40年超えとのことでした。
私が賃貸管理している物件も築年数がある程度経っているものばかりですが、この営業マンの購入した物件は、はるかに年数が経っている…
彼、曰く「中古は故障が多くて大変です…」
…それって「中古」だからじゃないんですよね。
建てられた当初から、維持するためのメンテナンスがしてあれば、想定外のことはほとんど起きないはずなんです。
「この時期、給湯器とかいつ壊れるか不安です…」
私が、いつ頃交換されてる物件なの??と聞くと
「確か20年以上は経ってたかな…」
外壁の材料は?修繕してあるの?…
「良く分からないんですけど、だいぶ傷んでた気がします!…でも、安かったし、古くてもしょうがないですよね」
…こういう人は、故障や不具合の緊急事態が起きてから動く典型的なパターンです。
給湯器とかエアコンの年数、外壁や屋根の修繕確認なんて、物件選びの基本中の基本なんですが、良く買ったもんです…
給湯器だけならまだしも、大概こういう物件は、メンテナンスがしっかりされてないことが多いです。
つまり「中古物件」ではなく「手入れされてない物件」ですね。
中古でも買っていい物件と、買ってはいけない物件があるんです。
中古住宅を買う時の注意点
①売却に出された理由はなんなのか?
手放す理由については 「古くなったから」「中古で故障や不具合が多いから」
という理由で売りに出される物件が多いと思いますが、実はお勧めできません。
なぜかというと「古くなったから」「中古で故障や不具合が多いから」 ⇒ 修繕してないから なんです。
相続物件などで相続した人が「他に家を持っているので必要ない」
といった理由なんかは、良い物件かもしれません。
買う方としてもどんな人が所有していたかは、できる限り不動産会社に確認した方がいいですね。
②所有者が代わっているか?
所有者が代わっていない、建築当初からワンオーナーの物件が安心です。
ワンオーナーであれば、ある程度のことを、今のオーナーが把握しています。
そろそろ、あそこは修繕しないとダメかな…といった話が聞けるかもしれません。
頻繁に所有者が代わっていたりすると、そんな履歴すらないし、建てて無いから建物のことも良く分かっていない。
いざ、購入して住んでみたら、話に聞いてない大変な不具合が起こってしまった…なんてこともありえるわけです。
だからこそ、できるだけ所有者が代わってなく、ワンオーナーでしっかり維持管理された物件がお勧めなんです。
③修繕の履歴や図面が残っているか?
新築の場合は、修繕履歴がなくても、しばらくは故障や不具合は起きないかもしれません。
しかし、中古の場合は、いつ何を交換、修繕したといった記録や、材料などが分かる図面が、できるだけ残っている物件をお勧めします。
そういったことが分からない物件を買ってしまうと、材料や設備の経過年数から、突然の不具合の予測が立てられないんです。
また、居住中に売りに出されてる物件は、部屋の状態をじっくり見ることができないことがほとんどです。
つまり、故障や不具合が把握できずに、購入後に大きな修理が必要になるなんてこともありえます。
中古住宅は、一見良いと思っても、その建物の今の状態を見落とすと、引っ越してから後悔することになります。
大事なことは、物件選びに手間と時間をかけることです。
間取りや写真だけ見て選ぶのではなく、不動産会社に情報を確認したり、意見を聞いたりして、買ってはいけない中古住宅の購入を避けましょう。
中古住宅の購入を検討されている皆様にとって、参考にしていただけたら幸いです。
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