住宅ローンの返し方②…元金の減りを早くして、最終的に支払う利息も少なくする方法とは!?

~元金均等返済編~

元利均等返済に対して、今回は「元金均等返済」を見てみましょう。

元金均等返済は、毎月、残っている元金に対して利息額を上乗せして支払う返済方法です。

仕組みとしては分かりやすいですね。

利息額は返済が進むにつれて少なくなるので、毎月の返済額も段々少なくなります。

当初は、当然、残っている元金が多いので、元利均等返済(利息と元金を合計して返済額を一定にする)に比べて元金の減りが早く、最終的に支払う利息も少なくなります。

どちらが自分に有利なのか!?

メリット◎

・元利均等返済に比べて、借入残高の減り方が早い

・同じ返済期間の場合、元利均等返済より総返済額が少なくなる

・返済が進めば進むほど、毎月の返済額が少なくなり、将来負担が軽くなる

デメリット×

取扱いが無い金融機関もあり

借入可能額が少なくなる恐れあり

当初の返済負担が大きい訳ですから、審査基準も厳しくなります。

・借入当初の返済負担が大きくなる

当初の物件購入の動機は?そこは忘れないように・・・。

メリットだけじゃない!ここに注意!

確かに、総返済額で比較した場合、元利均等返済より数字上は有利です。

ただ、当初返済が大変大きくなるので、返済額に無理がないか十分に検討が必要です。

元金均等返済にこだわって、借入可能額の減少 ⇒ 物件の見直し ⇒ 逆に将来メンテが必要 or 満足感が低い・・・なんてサイクルになってしまったらなんのために不動産を購入するのか分からなくなってしまいますからね。

特に金融機関の審査は、当初の返済額を基準に見られますので、借入可能額は元利均等返済より少なくなることに注意です。

購入物件のメンテナンスサイクルも把握しておきましょう!

総返済額が抑えられるなど、いいことばかりかと思いきや、色々注意が必要なんですね。

お勧めとしては、もし初回返済が高くなってしまい、とても元金均等返済は無理!・・・

という場合、元利均等返済をふつうに選択して返済期間を短縮することを検討しましょう!

例えば、35年ローンで組んだ場合、元利均等返済で返済期間を35年から30年に、5年短縮した方が、元金均等返済で35年返し続けるより総返済を抑えられる場合もあるんですよ!

特に会社員の方の場合、定年までに完済することを前提に、返済に無理が生じない範囲で返済計画を立てるようにしましょう。

株式会社usuki宅建事務所 代表取締役
1976年生まれ、おとめ座。新潟県新潟市出身。
宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
古民家鑑定士一級・住宅ローンアドバイザー
不動産キャリアパーソン
新潟明訓高校、東洋大学卒業後、パナソニックホームズ株式会社(旧パナホーム株式会社)に営業職として1999年入社。2021年独立、株式会社usuki宅建事務所設立。
趣味:キャンプ・スノーボード・水草水槽・自転車

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