「毎月の家賃ももったいないし、住宅ローンを組んでマイホームを考えようかな…」
よくある話ですよね。
ただ生涯の「金銭的メリット」で考えると、マイホーム購入より賃貸のほうがお得です!
「不動産会社のくせに、何言ってんだ?」
と突っ込まれそうですが…
「持ち家か賃貸か」
この議論って、ここ新潟市、地方都市だと少ないと思うんですけど、ズバリ賃貸の方が得です。
全ての人には当てはまりませんが、普通のサラリーマンなら、賃貸にしておいたほうがいいかなと。
持ち家だと、取り返しのつかないことになる場合もあるので。
持ち家をオススメできない3つの理由
結論、3つの理由で持ち家はオススメできません。
1.資産価値が落ちていく
2.その家に縛られる
3.維持費・修繕費が一生かかる
1.資産価値が落ちていく
持ち家を検討した人が、ハウスメーカーの営業マンからほぼ100%言われるセールストークがこちら。
「賃貸で家賃を払い続けても、何も残りませんよ!」
「家賃の代わりにローン組んでマイホームを買っておけば、家が資産として残りますよ!」
私もハウスメーカーの営業で若かった時、良く言ってましたww
なんか簡単に買えそうな気になりますが、これはただのセールストーク。
裏の見方、実態は違うんです。
なぜなら、住宅ローンを払い終えても30年後の築年数が経った住宅は資産と呼べないからです。
まず建物についてですが、新築で買ったとしたら自分が住んでしまったその瞬間に中古住宅になります。
固定資産税の課税標準(評価額)でみてみましょう。
おおよそですが木造の家屋の場合、建てた瞬間にその価値は最初から50%程度として計算されるようになっています。
もうその時点で損失感…。
さらにそこから約30年も経てば建物の資産価値はほぼ残っていません。
土地の資産価値も、同様に下がるでしょう。
アメリカのテスラ創設者で有名な方が「日本は消滅する」なんて衝撃的なツイートしてました。
今後、日本の人口は確実に減少していきますので、不動産ニーズの絶対量も下がっていくことが予想されます。
資産価値が上がる見込があるのは、誰もがいいところだと認める人気エリアの物件に限られます。
しかも、そういういい物件っていうのは、不動産会社が競合して取り合っているので、普通のサラリーマンにはなかなか回ってきません。
回ってきたとしても、かなり実際評価より吊り上げられて、売り出されます。
2.その家に縛られる
簡単に引っ越せないのも、大きなデメリットです。
住宅を購入した後に、こんなことになったらどうしますか?
・収入が減って返済が厳しくなった 他にも…
・転勤、転職で、働く場所が変わった
・お隣が変な人だった…もしくは変な人が引っ越してきた
・日当たりが良かったのに、隣にアパートが建ってしまった
・子ども2人が大学生で一人暮らし。2階は空き家状態。
これ、良くあるんですよ。
私がハウスメーカーの営業だった時、住み替えたいという動機で結構ありました。
「隣の人から離れたい」「この町内から出たい」
「戻れる見込みがない転勤になってしまった」
これが賃貸なら、すぐ別の物件に引っ越せばいいだけの話ですが、持ち家だとそうはいきません。
普通の人は住宅ローンを長期で組んでしまっているので、手放すといっても売るか貸すかしないといけないので、手間も時間もかかります。
しかも、売却が決まるまで住宅ローンの返済がありますから、経済的な面でも縛られてしまいます。
その経済的な縛りのせいで、転職したいとか、子供のために育休したいとか、起業したいとか…
本当に自分がしたいこと、大切なことのライフステージに踏み出せなくなってしまう…
これって、定年文化も無くなりそうな人生100年時代で、多くのライフステージを経験しないといけないのに、すごいデメリットですよね。
3.維持費・修繕費が一生かかる
これ、当然なんですけど、ローンの返済が終わったとしても、住宅にかかるお金って0円にはならないんです。
固定資産税もかかりますし、古くなってきたら修繕費、マンションの場合は管理費が引き続きかかります。
固定資産税とか修繕費って、皆さん購入する時はそんなに気にしないんですけど、結局ローン返済後も月々数万円の費用を支払う必要があるんです。
「確かに、賃貸で家賃を払い続けても資産にならないよなー…」
営業マンに言われてそう思った人もいるかもしれませんが、別にマイホームでも資産にならないんですよ。
残念なんですけど、不動産会社並みの物件の目利きもできなくて、営業マンに勧められるがまま購入したマイホームが資産になるとは思えません。
そこまで言われても「それでもマイホームが欲しい…」という方。
全然いいと思います!ww
ここでお伝えしたのは、あくまでお金の面に焦点を当てた話です。
マイカーにするかタクシーにするかと同じ議論です。
マイホームを持つことで
「景観がいい環境の中で、自然に溶け込む家をつくる」
「家族が戻って来れる故郷、実家をつくる」
「思い描いた理想のデザインの家をつくる」
「子ども達が、自由に楽しく遊べる家をつくる」etc…
お金とは別に、人生を…暮らしを豊かにできるメリットがたくさんあります。
ですから、経済的に多少の損失があるのは承知の上で、そのメリットを求めるなら「家を買う」のは全然アリです。
もし買うなら「価値が落ちない不動産を買う」「価値が落ちない住宅を建てる」この見方、考え方で物件を探すと良さそうですね。
またその見方、考え方を基に、生活を豊かにしてくれそうな話をしてくれる営業マンをお勧めします。
「賃貸で家賃を払い続けても、何も残りませんよ!」
住宅会社や不動産会社の営業マンが、こんなこと言ってませんか?
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