そのデザインを美しいと感じる理由

先日、仕事の合間にふとカフェに立ち寄りました。

空間を見渡すと、設計から材料から、置いてある小物から、私の感覚で全体的なデザインがまとまっていて「あ、いいなぁ・・・」と感じたんですね。

それぞれ、人が「いいなぁ」と直感的に感じるものって、具体的な言葉にできない世界なんで、詳しくその理由を説明できないですよね・・・。

ただ、説明は難しいんですが、やっぱりその「存在」には何かしらそう思わせる理由があると思うんです。

少し高級なホテルや旅館に宿泊した時、必要以上に飾り立てたあまり品が感じられない空間も良くあります。

和室であれば、やたら「見せる」床柱や長押で、全体というより柱や床の間だけが目立つ空間だったり。

廊下に出れば、やたらカーペットの柄が空間の中で浮いて見えたり。

現代風なホテルであれば、高級感あるように見えるデザインクロスが、喧嘩しそうなうるさいデザインのタイルにつながったり・・・。

実は目の焦点がいってしまう「そこ」ではなく、周りのすべての存在に意味がある気がします。

例えば住宅であれば、何かだけが目立つのではなく、それぞれの素材・造りが互いを引き立てるように全体的に調和している・・・

床柱や床の間に、どんなに高級な材料を使っても、どんなにそれだけが素晴らしいデザインであっても、「意味」がある全ての存在とのバランスを考える・・・

全ての材料に意味があるから、まとまった時の全体の「整合性」を

「あ、いいなぁ・・・」と感じるのではないでしょうか。

人が美しいと感じるものに「自然」がありますね。

私も昔からアウトドアの遊びが好きで、釣り、キャンプ、スノーボードなど「自然」に接していることが多いです。

山、海、川、そこにある木や草花や動物など、全てに意味があって調和してますよね。

キャンプなんかしていても、座って自然眺めたり、リフトに乗りながらチラチラ降る雪の景色を眺めると

「あ、いいなぁ・・・」と感じます。

全ての存在に意味があって、調和しているから美しいと感じるんでしょうね。

だからきっと、その世界をいじろうとするから、バランスが崩れるんではないでしょうか。

手を加えるなら、全ての意味があるもの全体に溶け込ませなくてはいけない。

「登録有形文化財」に登録されているいような伝統的な建築物の街並みを歩くと、そのデザインの美しさに圧倒されたりします。

本当に細部までの材料、全てに意味があるから全体の「整合性」につながっているんでしょうね。

そして、そこで行われる行事・祭り・家具・調度品・建築・自然、そして暮らし方が一体となっている美しさを感じます。

何がいいかは言葉にできないんですけど、とにかくいいんですw・・・

私は設計士やデザイナーではないので、細かな説明はできませんが

「あ、いいなぁ・・・」そういうものに触れていたいですね。

株式会社usuki宅建事務所 代表取締役
1976年生まれ、おとめ座。新潟県新潟市出身。
宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
古民家鑑定士一級・住宅ローンアドバイザー
不動産キャリアパーソン
新潟明訓高校、東洋大学卒業後、パナソニックホームズ株式会社(旧パナホーム株式会社)に営業職として1999年入社。2021年独立、株式会社usuki宅建事務所設立。
趣味:キャンプ・スノーボード・水草水槽・自転車

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