最近、仕事をしていて感じることがありまして…
それは、業者でもエンドユーザーでも、動いてるなー動いてないなーという、市況の「流れ」を感じるということです。
ハウスメーカーで営業をしていた時、ショールームに来る人が少ないなー、今月は動いてるなー。
…とか、なんとなく人の動きを感じることはありました。
昨年末までも、なんか市場の雰囲気が静かに感じるな…と思っていたら、ここ2ヶ月ほどで一気に動きが出てきました。
業者と話していても、「なんか最近、動いてるよね??」人の流れを感じるんですね。
当然、住宅会社や不動産会社の営業マンにとったら、商談のアポイントも取りやすくなるでしょう。
不動産会社に来る物件への問い合わせも、当然、活発になりますよね。
でも、最近思うのは、そういう人の動きの変化は、なにか「大きな」流れに左右されてる…ということです。
家づくりと経済は繋がっている。
当然ですが、「家」は大きな買い物です。
車とか他の物と比べてみても、買うために数千万円もかけなきゃいけないって、なかなかですよね。
しかも、現金で買える人なんてほとんどいないわけで。
買う時は30年とか35年とか、今では40年とか途方もない年数の借入期間で住宅ローンを組むわけです。
住宅ローンを含めた、人生の資金計画で失敗しないようにするためには、どうしたらいいのでしょうか?
当然、住宅ローンに関する知識や、頭金とか金利のことも勉強しなくてはいけません。
更には、市場や金利に関わる「経済」のことも知っておかないといけないですよね。
でも、それそれの立場の人が、それぞれの立場のことしか見えてないんですね。
どういうことかと言うと…
家が欲しい(一般の人) ⇒ ローンを組む ⇒ 金利?経済? 自分が建てる時と、タイミングが重なっただけの話だから気にしない…
家を売りたい(住宅会社) ⇒ 家を建てたい人を探す ⇒ 今までと同じように積算して、建材費が上がって膨れ上がった、資金計画が成立しない見積を出す…
土地を売りたい(不動産外) ⇒ 広告に情報を出す ⇒ 住宅建築の総額が上がってる?土地が売れればそれでいいし、家のことややローンのことは良く分かんない…
こんな風に、自分が置かれてる環境とか、直接関わってることしか見ようとしないんですね。
でも、景気がいい悪い、建築費の変化、金利の動きって、それぞれ常に影響してるんですよね。
最近、ここ新潟でも中古マンションとか中古住宅の市場の動きが激しいです。
新築の木造住宅で、2、3年前と比べて、坪単価が10万~30万も上がってしまえば数百万~1千万ほども違うわけです。
そりゃ、給与水準が変わらなければ、土地を買って家を建てられないから、中古市場に流れるわけですよね。
じゃあ、そんな状況で、土地と家を買う価値ってなんなのか? どうやって土地と家の市場を活性化していくのか?
業者側も、買う方も、経済全体で見ないと、なんにも「見えなくなっちゃう」と思うんです。
たとえば、景気がいい時は金利は上がりますし、景気が悪い時は金利が下がる…これってなんとなく分かりますよね。
金利が低い時は住宅ローンの金利も低いですし、上がれば高くなります。
今は超低金利時代と言われるくらい、住宅ローンが組みやすくなっています。
でも、今後の経済の状況や長期国債の金利の変化次第では、変動や長期金利も、どうなるかわかりません。
日銀が金利政策で制御できる間はコントロールされてますが、異常な低金利状態がいつまで続くかなんて分からないわけです。
住宅会社や不動産の動向はどうなっているのか?
金融機関が提供する新しいサービスはどんなものなのか?
税制改正のポイントは?
民間の企業がはじめた街づくりや、マンションはどんなものなのか?…
経済や政治、ビジネスに意識を持つようにすれば、必ず「不動産」に対しての自分の見方が生まれてくると思います。
つまり「不動産」という買い物をしようという時に、自分の中で最適な考え方で買い物ができるようになると思うんです。
□家を建てることの自分にとっての価値って?
□これから日本人は、どういうところで生活していくようになるのか?
□これからの時代は土地を買って家を建てる? それとも中古住宅・マンション?
□家を建てるなら、こういう家 etc…
不動産の場合、何を買うのか、どういう生活をするのかで何百万、下手したら千万以上の差になります。
どういう選択をするかによって、生涯の資金計画が変わってしまうといっても、言いすぎではない。
だからこそ、いまの経済で不動産ってどうなるんだろう? いまの金利ってどうなんだろう?…
なんとなく普段のニュースから、不動産につなげて考えてみるだけで「家づくり」を考える時の気づきになるかもしれません。
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