2021年12月27日、数年に一度クラスの強い寒気の影響で、特に日本海側の地域で記録的な大雪となっているようです。
(出典:NHK)
車の立往生など交通にも影響が出ているようですね。
すぐ解消すればいいですが、燃料も心配ですし、車中の防寒や一酸化炭素中毒に注意が必要です。
寒い冬の季節、「住まい」もいろいろなところで起こる「温度差」に注意しなければいけません。
1:部屋の中の温度差
築年数が古い住宅は断熱性能が低い場合が多く、住宅を構成する床・壁・天井・建具の温度が低くなります。
そもそも断熱材が無い住宅もあります。
床・壁・天井・建具、さらには家具に至るまで、その温度が低いと、「体感温度」が低くなりいっそう寒く感じます。
サウナなど空間の内部全体に熱を持たせる考え方と、逆のイメージですね。
体感温度は、簡単な目安として、室内の温度と、建材の表面の温度の平均と言われているようです。
ヒーターの温度を目一杯にあげても、なんだか寒く感じるのは、そのためですね。
2:部屋と部屋の温度差
リビング ~ 廊下を通って ~ 洗面所へ・・・
寝室 ~ 廊下を通って ~ トイレへ・・・
このような生活動線の中で、温度差があると、移動の際に血圧が変化してしまいます。
それで熱いお風呂に入ると・・・万が一が起きると大変です。
まずはどれくらいの温度になっているのか、それぞれの空間を測ってみましょう。
一番、手っ取り早いのはそれぞれの空間にちょっとした暖房を置くことです。
光熱費も心配ですが、まずは自分の身体が一番優先です。
そして、新築の場合には「廊下をなくす」間取りにするのも、家の中の温度差を少なくする方法ですね。
3:足元の温度差
床から離れた温度より、足元の温度の方が血圧への影響が大きいようです。(出典:NHK)
足元を暖かくすることが、健康でいるために大切なんですね。
冬場、冷たくなった床に足が触れると血圧が急上昇することがあります。
スリッパや靴下、ルームシューズなどで、足元の冷えを防ぎましょう。
4:廊下と、洗面所・浴室の温度差
寒い冬は、入浴時の事故に注意が必要です。
消費者庁でも、「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」というタイトルで注意喚起しています。(出典:消費者庁)
以下、消費者庁で上げているポイントです。
(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
(2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
(3)浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
(4)食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう。
(5)入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらいましょう。
例えば浴室暖房が設置されているお宅であれば、入浴前に事前に暖めたり。
暖房が無ければ、お湯が入ったバスタブのフタを開けたり、暖かいシャワーを壁面に当てたりするだけでも変わります。
またぬるめのお湯で長く入り過ぎないことも、事故を起こさないためのポイントです。
ヒートショックを引き起こさないためには、家の中の温度差を少なくすることが重要です。
例えば、 脱衣室と浴室 なんかは、床や外壁、窓などの部分的な改修でも、断熱性能が向上すれば、暖房設備がなくても、温度差は少なくできます。
住宅のどの場所を断熱改修すればいいかピンポイントでわかれば、効率的にリフォームできますし、光熱費も抑えられますね。
今のご自宅は、どの場所を改修したら効率的で、どんな方法があるのか?
一度、リフォーム会社や住宅会社に相談してみてはいかがでしょうか。
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