マンションの耐久性
マンションの建物に一般的に使われている鉄筋コンクリート。
適切に維持管理すれば、相当長い間、耐久性があると言われています。
古い学校なんかも、しっかり建ち続けていますよね。
ただ、当然、建物の部分ごとは、経年により劣化していきます。
マンションを、安全に快適に利用するためには、劣化して機能が落ちた部分は計画的に修繕して、元の状態まで戻すことが必要です。
アパートの賃貸管理修繕と同じですね。
建物の基本的な仕様や設備によって、予想される修繕の周期は変わってきます。
計画的に適切な修繕やリフォームをしていくこと。
マンションの資産価値や、そこに居住する満足度の維持や向上のために、大切なんですね。
マンションが老朽してダメになったら?
「修繕積立金が高いのはイヤだ!」
「自分が住んでいる間だけ建物がもてばいいでしょ」
このように考える方もいるかもしれません。
ただ、そのつけは、その後の所有者やマンション自体に影響してきます。
適切に管理することは所有者の責任だという意識が必要なんですね。
維持管理の面で、戸建住宅と違うマンションのひとつの特徴です。
管理放棄している空き家問題もありますが・・・。
じゃあ、修繕管理をしっかりしてれば、いつまでも大丈夫なんでしょうか?
根本的に建物の老朽が限界に近づいたり、修繕費が掛かりすぎるため、工事することが難しい場合もあります。
その場合は、マンションを解体して建て替えるか、敷地の売却も検討しなければいけません。
ただ、これがなかなか簡単ではないんですね。
建て替えや敷地売却には、基本的には、区分所有者全員の4/5以上の同意が必要になってきます。
区分所有者の数(マンションの大きさ)にもよりますが・・・
これだけ多数の同意を得る形まで行くには、なかなか大変です。
高齢で引越しも楽じゃない方もいらっしゃるかもしれません。
組合での議論が整っている状況か、またコミュニケーション、意思疎通ができる環境なのかも影響してきますね。
「最終的には解体することになる」
この理解を持って、マンションの所有や管理をすることが必要かもしれません。
中古マンション購入時の注意
中古のマンションを購入する場合、既に管理組合(管理会社)があって、管理規約や細則、管理費や修繕積立金の金額も分かるでしょう。
「購入する」ということは、それらを前提に購入するわけですから、同意手続等は特別必要ありません。
仲介の不動産会社がいる場合には、契約の取り交わし前に、「重要事項説明」をします。
その時に、それらの説明をしますので、事前に確認しておくと安心ですね。
「なんだか難しそうだから、不動産会社に任せた!」
ではなく、ご自身で管理規約等をしっかり確認することが大切です。
納得できない内容があっても買いますか?
「納得できないから、守らない!」
管理規約等は、そんなわけにはいきません。
長期修繕計画なんかも閲覧して、修繕積立金の積み立てのやり方、積立金の残高、大規模な修繕工事の実施状況も見ておいた方がいいでしょう。
また管理組合(管理会社)の活動の状況も、聞いたり確認しておいたほうがいいですね。
中古マンションは、新築と違って全てが新しいわけではなく、年数が経過した状態の建物です。
現地で建物の状態、管理の状況を目で確認することが大切です。
ご自身で良く分からない場合には、不動産会社に同行してもらうなどして、後悔のないように検討しましょう。
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