先日、住宅ローンの支払いが厳しくて売却しようか考えている、という相談を受けました。
まだ、そんなに築年数も経ってないのに…
「家」を建てるとなると、相当な借金を背負うことになります。
ましてや土地から購入して家を建てるとなると、場所によっては家2件建つくらいの総額になります。
それが、例えば、毎月の給与が減ったり、会社が倒産したり、転職したりで、ローンが払えなくなったら…
将来のライフステージで何が起こっても、自分の中で想定の範囲内だと思えるように、自分の将来を想像しておくことが大切です。
「それでも、あなたは家が必要ですか?」
待ち受ける現実を、しっかりイメージしましょう。
30年後、あなたの会社は存続してますか?
ほとんどの人は、長期で住宅ローンを組んで家を建てます。
少し前までは35年…今では40年も普通になってきてますね。
仮に30歳で40年返済で住宅ローンを組んだら、70歳まで返済していくことになります。
当然ですが、30年、40年先のことなんて、どうなるか誰も分かりません。
つまり長期の住宅ローンって「必ず70歳まで返済を続けれられる」っていう根拠があるわけじゃなく
「なんとなく、これくらいならやっていけるかな…」で、なんとなく借りるわけです。
金融機関の審査では前年の収入をみますけど、返済していくのは将来です。
ここで良く考えていただきたいのは
「あなたは、今の会社に生涯、勤める予定ですか?」
「30年後にあなたの会社は、まだありますか?」
そんなこと誰にもわかりません…でも、そこを理解することが大事です。
「どうなるかわからないけど、住宅ローンを組んで家を建ててる」
というのがほとんどの人の現実なんです。
住宅ローンがあるせいで、やりたいことができない
コロナ禍の頃をきっかけに、テレワーク、在宅ワーク、副業etc…働き方が大きく変わって来ています。
数年後、今の会社を辞めたくなって、独立もしくは転職することがあるかもしれません。
もちろん、独立や転職をしても、住宅ローンの返済をしていけるのであれば問題ありません。
それでは、もしそうなった時に返済ができなくなってしまうとしたら、どうでしょうか?
せっかく自分がやりたい仕事が見つかったのに、その準備期間や当初の少ない収入ではとても返済していけない…
なんか、これってすごく悲しいですよね…
せっかく自分の中で夢や希望に満ち溢れて、そのステージに行きたいのに…
当時、なんとなくで借りてしまった「住宅ローン」の返済が、どうしてもひっかかってしまう…
もちろん、妻や親族にも反対される…「あなた、仕事変えて返済どうするの?」
私は個人的には、なんとなく借りた住宅ローンのために、自分の次のライフステージに立てないのは、もったいないと思います。
だったら、なるべく当初の金額を抑えるか…
そうなったときのために、毎年、繰上げ返済をがんばるか…
事前に親など家族に相談して、一時的に貸してもられるか…
売却も検討するか…
とにかく仕事を選ばずに、返済のためだけに副業を頑張るか…etc
コロナ禍、ウクライナ危機、物価高…色々なことがありましたが、これから経済はもっと厳しくなる可能性もあります。
借入をする時点で、万一があった時に「どうやってどれくらい対処できるのか」必ず整理することが大切です。
このように家族と一緒に整理していけば、自分だけじゃなく家族の家に対する見方、考え方も分かります。
まとめ
家を建てる、家を買うというのは
「長い間、住宅ローンの返済をしていって…長い間、そこに住む」ということです。
本当は、実家の近くとか、自分の住みたいところがあったんじゃないですか?
本当は、家の返済で苦しくなるより、自分の趣味や生活にお金を使いたかったんじゃないですか?
本当は、今の会社じゃなくて、自分の中でやりたいことがあるんじゃないですか?
本当は、そもそも家なんて建てなくてもいいって考えなんじゃないですか?…
もう一度、住宅ローンを組む前に、自分自身に聞いてみましょう。
自由な人生を送れなくなるかもしれませんが、それでも家が必要ですか?…
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