「住宅」の造り方

「あの方ってどんなご家族構成なんだろう・・お子さんはいらっしゃるのかな・・」

他人の家族がどんな家族なのか・・外から見てても分かりませんよね。

みんな仕事が終われば家に帰りますし、当たり前、帰った後の姿は見えない。

他人に見られないから、上司・部下・友人・知人に気兼ねなく、自分のお城=住宅に、自分の色が出る

家族を形にするなら「住まい」しかないのかもしれませんね。

夫婦別姓が議論されているようなご時世ですが、これからの住まいはどうなっていくのでしょうか?

夫婦別の住まいもおおげさではないですよね。

これからの住まいに何を求めたらいいのか、現在の家族の生活スタイルがヒントになるかもしれません。

今ではwebサイトのパノラマムービーやYouTubeなどで模擬体験できますが

私がハウスメーカーに勤めていた時は、まだまだモデルハウスにお客様が足を運ばれてました。

広い展示場のリビングのソファでお客様とお話をしていると

・こんな広いLDKはいらないよね・・・

・こんな大きいと坪単価いくらするの?・・・

・この収納いいね、こんなの欲しいなぁ・・・

色々なお話が出てきます。

私は営業マンだったので、このお客様のご予算はどれくらいなんだろう?いつ頃、建築を考えてるんだろう・・・そんなことが優先で頭に浮かぶのですがw

営業マンとしての経験年数を重ねた時に、ふと気づいたのは、お客様はただなんとなくそこに足を運んでるのではなくモデルハウスを見学するベテランだということです。

正直、いくら住宅会社の営業マンでも、毎日会社に行くだけでは他の住宅会社の細かいことなんて分かりません。

しかも、お客様それぞれが理想の家のイメージが微妙にずれていて、もちろん個人的な事情も違います

ただ夢を見に来てるだけじゃなくて、勉強熱心な方はノートにメモされたり、営業マン顔負けの知識があったり。

現実と理想は違うんだと、説明が必要ない方もいらっしゃいます。

考えてみれば、スマホや車を買い替えたり、服や靴を買うのも、スマホやPCやタブレットで商品情報の検索を繰り返して、人によっては見学できるところを検索します。

これは「住宅」「住まい」に関しても同じですし、それ以上かもしれません。

「住まい」の購入は人生の中の大きな出資ですが、欧米と違いリフォームして価値が上がる市場はまだまだ・・・手にしたその日から評価は下がり続けます。

土地もバブル崩壊後、そこまで上がってきません。

資産価値が上がらないので、住み替えなんてできないですよね。

つまり、多くの方が一度きりの経験です。

世界がインターネット上で組織されてる昨今、潜在的なところに訴えかけるような上手なサイトから、ある程度web上で完結できてしまうサービスも多いです。

そこには、いろんな夢や理想が形になっています。

ですが、住まいづくりの背景には、住まいと家族に対して個人が抱えている「迷い」とか「不安」が必ず存在するはずです。

お金のことなのか、家族のことなのか、仕事のことなのか・・・

webサイトを見れば、商品の確認はできるかもしれませんが、その迷いや不安を感じてくれるのは「人」しかいません。

コロナ禍の暮らし方への影響で、より個々で判断、個々で抱え込むことが多くなったのではないでしょうか。

住まいの造り方、「人」と一緒に考える「人」と一緒に造ることも、見直す時じゃないかと感じます。

株式会社usuki宅建事務所 代表取締役
1976年生まれ、おとめ座。新潟県新潟市出身。
宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
古民家鑑定士一級・住宅ローンアドバイザー
不動産キャリアパーソン
新潟明訓高校、東洋大学卒業後、パナソニックホームズ株式会社(旧パナホーム株式会社)に営業職として1999年入社。2021年独立、株式会社usuki宅建事務所設立。
趣味:キャンプ・スノーボード・水草水槽・自転車

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