土地や建物を購入する時に
「頭金をどれくらい出せばいいんだろう・・・」
「子供や将来の生活費のために、貯金はどれくらいあればいいんだろう・・・」
多くの方は、こんな心配をされますよね。
ハウスメーカーで営業マンだった時に、たくさんのお客様とお話させて頂きましたが、結論から言うと、当然ですが、人それぞれ違います。
その方の職業や環境、年齢にもよります。
この方どこからお金が出てくるんだろう?と感じるような、貯金がなくても心配無さそうな方もいらっしゃいますw。
でも、一般的に多くの人は違いますよね。
私もそうですが、それなりに蓄えはあった方がいいと思ってしまいます。
急に会社を辞めたくなる・・・こともあるかもしれません。
パーッと友人と飲みに行きたい!・・・こともあるかもしれません。
でも口座の残高が頭に浮かんでしまう。
これは辛いですよね・・・お金を使いたいのにモヤモヤして、結局、何もせず一日終わる。
当然ですが、急な出費や、急に思いついた出費に困らない蓄えたお金はあった方がいいですよね。
そうなると、不動産、土地や建物の買い物って、額が普通と違って、ものすごく大きいわけです。
良く言われる「契約金」「手付金」で、営業マンから「来週までに100万円用意しといて下さい!」・・・
明日100万円必要と言われても、簡単に出せる人はいいんですが、普通は今まで貯めたお金を勇気と覚悟を決めて、「えい!」と振り込むわけです。
毎日仕事をして、月末の給料日とか、ボーナスまで待たないと、お金は生まれてきませんよね。
金額もそうですが、やはり「不動産」の買い物は特別です。
ライフサイクルコストが一番と言っていいほどかかるし、自分の生活拠点になるわけですし、将来の相続人への相続評価にもなりますし・・・
ここにかけるお金を我慢するべきかどうか?
住宅より生活費や老後資金に備えたいから、とにかくコストを抑えたい。
住宅のメンテナンス費を抑えたいから、性能のいい住宅にしたい。
これは人それぞれなんで、他人が押し売りはできません。
しかし、購入の後押しをする側の面で見ると、自分を自分で満足させてあげた方がいいと感じます。
人生80歳~90歳だとして、「お金をかけたいこと」「やりたいこと」にはタイムリミットがあります。
住宅もそうですよね。
ハウスメーカーの営業をしていた時、お客様と資金計画のお打合をしていて、こんなお話がありました。
「将来を考えて貯蓄と保険を前提として、残った返済していけるお金で住宅を建てたい」
それももちろん、考え方です。
ただ、せっかくお金の準備をしっかり考えられてる方なのに、ひとつ抜けているところがあるんですね。
「残った返済していけるお金で、住宅を建てて、住宅にかかるサイクルコストも準備したい」
であれば、納得です。
住宅にかかるメンテなどのコストのイメージが分からない、分かっていても我慢したり、優先順位が後回しなんだと思います。
この方の場合は住まいよりもお金重視の考えなわけですが、お金を貯めていくだけですと、「先細り」になってしまう可能性があります。
貯めたお金が、光熱費や修繕費などに取られてしまうんですね。
結果として残るのは、それほど多くない貯金と、評価もつかない「老朽しきった住宅」だけ・・・
ということになる可能性もあるわけです。
逆に、メンテや維持費なんて関係なく、自分の理想の形を造りたい!…という方もいるでしょう。
貯金が全くないのも、現実面として支障がきたすこともありますが、人生のタイムリミットを考えて有意義に使うことも大切ではないでしょうか。
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