先日、土地の売却をお願いされて市場の調査をしていました。
あまり自分に馴染みの無い場所だったんで、色々調べてみると面白いですね。
特徴的な歴史があったり、近くに面白い建築物があったり…こんなところで生活してみても楽しそうだなー…と。
ぼくがハウスメーカーで勤めていた時の…いままでの「土地探し」の基準は、その人の「勤務先がどこか」…でした。
どれくらいで職場までアクセスできるかが、最優先項目だったんです。
でも昨今は、職場に行かなきゃいけないこと自体が、減って来てるのではないでしょうか。
自宅とかコワーキングスペースで1日過ごす…なんてライフスタイルも増えてくるでしょうね。
「どんな家に住むか」ではなく「どんな街に住むか」
1日のほとんどを家で過ごすってなったら、職場に近いエリアに住む必要ってないですよね?
いままでは、休みの日くらいしか、自宅の近くで過ごすことって無かったでしょう。
朝、行ってきまーすって出勤して、夜、ただいまーって帰って来て、食事して就寝…。
でもこれからは
仕事しながら自宅近くでランチしたり、休憩時間に子供と遊んだり。
夕方から歩いて近くのお洒落なレストランに行ってお酒を楽しんだり。
今までと全然違うライフスタイル=「生活重視」の時代になっていきます。
つまり「どんな家に住むか」ではなくて「どんな街に住むか」が大事になってくるんですね。
もちろん、いままでも土地のエリア決めは大事なポイントでした。
でも、職場へのアクセスだとか、土地の単価、資金計画優先だとか、新規の分譲地がいいだとか…
そういう基準で土地を見るのは、これからの時代はやめた方がいいです。
あなたにしか分からない、あなたにしかできない街選び
これからの時代は、「あなたの住む街が、あなたの生き方そのもの」=ライフスタイルになります。
道路や交通機関はどうか、快適に生活できそうか、都会なのか郊外なのか、自然が豊かなのか…
何が正解ではなくて、ひとりひとりにいろんな選択肢があります。
サーフィンしたいから海の近くがいい、登山が好きだから山の近くがいい。
音楽に触れあっていたいから良く行く施設の近くがいい、庭で家庭菜園やガーデニングがしたい。
自分の趣味から街を決めるのも一つの選択肢です。
「家」はそこから検討していきます。
海の近くで建てるなら外壁はしっかりしたところがいいとか、ピアノ室を作るなら防音をしっかりしておこうとか。
自分好みの古民家風なスタイルを叶えてくれるところにしようか…という風に。
そう考えると、いままでみたいな営業マンに半ば説得されるようにww…決めていた家選びが、ワクワク楽しいものになりますよね。
職場から通える範囲にある、営業マンに勧められる分譲地をなんとなく決めて…
連帯債務で奥様も住宅ローンの名義に入れて、家を建てなきゃいけない強迫観念から、頑張って返済していく…
毎日毎日、大雨大雪、地震の日も職場に行って、やれ会議だミーティングだ、帰るのも上司の顔色をうかがったりして…
そんな生活はこれからはやめましょう。
人生の中で、「自分を…自分の住む街を楽しむことをまず考える」…いままでとは全然違う家探しです。
これからは、これが正解…っていう考え方を持つ時代じゃないし、他と方向性を合わせていく時代じゃありません。
自分にあった街はひとそれぞれ、家探しもそれでいいんです。
都会が好きな人もいれば、田舎が好きな人もいますし、あくまで「自分」がいいと思う街と家を探していく。
これからは、「どんな家に住むか」ではなく「どんな街に住むか」が最初に大事になります。
ただ職場にアクセスがいいだけじゃなくて、1日過ごすのにふさわしい街とは…
長い時間過ごして「住みたい」と感じられるかどうか、住むに値する要素に何がある街なのか。
「街」の見方も変わっていくでしょうね。
☆土地探し、中古住宅探し etc… 不動産に関するご相談はこちら ↓↓↓
この記事へのコメントはありません。