暑い夏から大分涼しくなってきました・・・。気がつけばもうすぐ9月。
それからあっという間に2ヶ月ほどで冬が来ますね。
ここ新潟市の中央区などでは、雪対策など特別なことをしないまま冬を迎える人の方が多いですね。
そこで、たとえ雪の少ない地域であったとしても、いざ雪が降った場合に思わぬ被害を受けないように、あらかじめ不動産購入時に検討した方がいい、雪への対策を紹介していきます。
雪を甘くみると危険!?
雪は山間部などの豪雪地帯に限らず、例年では雪が多く降らない地域であっても、集中的に降り積もることがあります。
昨年もここ新潟市は結構降りましたね・・・。しかも積もった雪がすごく重かった(>_<)
雪の積もり方は早いため、あまり雪対策をしていないお宅では思わぬ被害が出ます。
住宅の周りで起こりやすい被害として考えられるのは、屋根からの落雪です。
降り積もった雪が夜に凍り、さらに雨交じりの雪などがその雪の塊に混ざってしまうと・・・
このような重い雪の塊が屋根から落ちるのを想像してみて下さい。
人へのケガや、カーポートや物置、テラスの損壊などを引き起こすおそれがあります。
せっかく大事に育てた植栽なんかも傷んでしまいますね・・・。
また、雪の重みが増すと動かすことが難しくなるので、家の周りの通路や駐車場の出入り口、私道であれば前面道路など、建物への出入りに支障をきたすことも少なくありません。
除雪車による除雪も失礼ながら見てると上手い下手があるようなので!・・・
公道であっても道路によっては車などの交通に影響が出ることも考えられます。
不動産購入時に雪対策を考える!?
ここ昨今の雪の降り方を思い返しますと、大雪の可能性のある地域は山間部などの豪雪地帯に限りません。
寒気の動きによっては海側の都心部などでも大雪になることも考えられますし、局地的に降雪量が増えることは、どの地域でも起こりえますよね。
こうした大雪の予測は週間天気予報でも確認できますが、毎日、仕事や家事で忙しい中、なかなか瞬間的に時間作るのは難しいですよね・・・。
気がついたら手遅れになってしまい、朝起きて呆然と積もった雪を眺める。。。良くありますw
その土地や建物の雪への対策は、購入してからリフォームや外構工事をしようと思っても時間と労力がかかります。
毎年毎年のその場しのぎの雪かきをするのではなく、不動産購入時にできる範囲での雪対策を検討しておくことをお勧めします。
場所別の雪対策
それでは、いざ雪が降り積もってから急にあわてることのないように、土地や住宅の購入時にどこを検討しておけばいいでしょうか?
カーポート・テラス・物置の雪対策
カーポート等の雪対策は特に重要です。
雪の重さに耐えられなくなって、カーポートが倒壊、破損してしまい、更には車にも被害が出る恐れがあります。
新築時には防火の基準も満たさなければならないため、耐火・耐積雪用の梁・屋根のしっかりとしたカーポートが主流となっています。
ところが、街中を歩いているとまだまだ、ポリカ製などの積雪20cmほどの耐荷重だろうな・・・
と思われるようなカーポートも多く見かけます。
つまり、そういったカーポートの場合、積雪量が20cmになる前に、こまめに雪かきしないと大変なことになるんですね!・・・
⇒(出典:三協立山株式会社 雪おろし棒 おっとせいG)
雪の多い地域や雪かきの心配をしたくない方は、耐久性の高い、耐積雪量が十分なカーポートを最初から設置しておくことを検討しましょう。
サイドパネルのついた形状のカーポートであれば、横からの風や雪の吹込みを防ぐことも可能で、車も守ることができ、また出勤やお出かけ時にも便利です。
家の周りの雪対策
大雪の時は、家の周りの道にも雪が積もっていきます。
当然、家からの出入りも不自由になるので、こうした雪も雪かきしなければなりません。
ただし、雪かき後の雪を直接公道に捨てたり、下水道に流したり、川に捨てたりすることは法律で禁じられています。
玄関から道路に出るためや、ガレージから車を出すために、敷地内に積もった雪を道路に出したいと考えてしまいがちです。
実際に良く見かけますよね・・・平気で道路に思い切り雪をばらまいている人・・・
ですが、これは道路法で許されません。
道路法43条では、「みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞のある行為をしてはならない」と定めています。
違反すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる立派な犯罪です。
したがって、雪を置いておく場所をあらかじめ決めておく。もしくは、そのスペースが必要となるんですね。
土地を購入して注文住宅を建てる際のプランニングで、中々、雪捨て場の提案までしてくれる住宅の営業は少ないかもしれませんが・・・
お湯をかけて雪を溶かしてる方もいますが、これはやめた方がいいでしょう。
雪にかけたお湯は結局水分を雪に含ませることとなり、夜間や翌日、急に冷え込んだ時に、道路面を凍結させてしまう危険があります。
2台駐車場が必要ならば3台分スペースを用意するなど、敷地内に万が一の雪捨て場を計画しておいた方が安心です。
屋根の雪対策
屋根に積もった雪は想像以上の重さです。
降雪量の多い地域では、新築の場合、住宅の設計段階から屋根勾配の角度や向きを考慮した設計が必要です。
特に太陽光発電システムを搭載するなど雪が滑り落ちるつくりの場合、雪の落ちる場所や雪の落ちる距離などを十分考慮し、隣の家や公道などに被害が及ばないようにしないと、損害賠償責任にまで発展しかねません・・・。
隣家との間隔も重要ですので、建物の配置計画はしっかり確認するようにしましょう。
窓の雪対策
雪の重みで窓ガラスが割れてしまうこともよくあります。
特に住宅とカーポートを接近させて設置していたり、窓の近くにテラスがあって窓のそばに目隠しのパネルを立てていたり・・・
つまり、窓のそばに何かしらの建造物を計画する場合は要注意です。
大雪でその間にどんどん雪が積もっていくと、逃げ場が無くなり、窓が圧迫されて割れてしまうんです。
敷地面積の都合で、どうしても窓の近くに建造物が来てしまう場合には、最低限、防災合わせガラスや複層ガラスを設置することです。
外側の窓の破損による危険を防いでくれますし、断熱対策にもなります。
いつ来るか分からない大雪に備えよう
このように、雪対策は敷地に関することから、住宅に関するものまで、いろいろあります。
こうした雪対策の意識がどうしても薄れがちになるのは、雪があまり降らない地域です。
ここ新潟市では、年によっては突然大雪になることもありますが、大雪の予想は直前までわからないことが多くあります。
おそらくそれが、最初の段階でしっかりした準備をしない要因ですよね。
年によっては降らないから、費用だけ掛けて取り越し苦労に終わってしまうわけですし・・・
しかし、雪があまり降らない地域であっても、降った時の損害や苦労を考えてみてください。
事前に積雪に対する備えをしておいた方が、費用の面でも気持ちの面でも安心ですし、後からでは大掛かりな工事になってしまい、どうにもならないこともあります。
不動産購入時に、いざ大雪が降ることを考えてどのような検討が必要か?
偶然降らなかった!・・・に、毎年毎年期待せず
購入時の最初の準備が、住んでからの冬の暮らしの満足度を高めてくれるでしょう。
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