これからの間取りはどうなっていくのか?…「仕事」をする場所から考える。

先日、私が管理している賃貸物件に「SOHOとして利用できますか?」という問い合わせが来ました。

※出典:suumo「soho」とは”Small Office Home Office” の略語。

小さなオフィスや自宅を仕事場とする働き方、またはその仕事場、物件のこと。

働き方が変わって来てるんだなー…とあらためて実感しました。


自分の家で仕事できる?

それでは、仕事をする場所を賃貸せずに、自宅で仕事をするとしましょう。

そもそも在宅ワークは、自分だけの仕事に集中できますし、つまらない人間関係に気を遣う必要もありません。

通勤もしなくていいので、時間的な余裕もできます。

でもメリットだけじゃないんですよね。

「今までの家」…一般的な間取りでは仕事するには不便なんです。

そもそも仕事するって言っても、家の中のどこでしますか?

リビングとかダイニングのテーブルで仕事するのって、なんだか落ち着かないですよね?

目に入るのは自分の家のごちゃごちゃした生活雑貨…

テレビもあればソファもある…ちょっと休憩!なんて言って、そのままyoutube見ちゃったり。

なんかお腹すいたなー…気が付いたらボリボリお菓子食べて何もしてない…

気がついたら子供が帰って来て、階段ドタバタ。ゲームとテレビの音が聞こえてくる。

あっという間に夕方、奥様が夕ご飯の準備でキッチンへ。

これ、とても仕事できる環境じゃないですよね?

コロナ禍の頃に、在宅ワーク、リモートワークが推奨されてました。

でも、そもそも落ち着いて仕事できる「家」になっている人は少ないんです。

そもそも落ち着いて仕事できる「家」になっている人は少ない

仕事をするための間取りを考えるのは、当たり前。

仕事をするためには、仕事ができる空間が必要です。

私がハウスメーカーの営業をしていた時、お客様からプランの要望で書斎をつくって欲しいと良く言われました。

でも、その当時、書斎つくってどうすんの??って正直思ってました。

どうせ会社で仕事するんだろうし、そんなに頻繁に、読書とかそこで何か作業するのかな?…と。

でも、今はその書斎のような、仕事をするための空間をつくることを考えなくてはいけない時代です。

ファイルや資料を広げられるスペースに、パソコンを置けるデスク、通信のためのWiFi、ある程度高性能なプリンター。

こういったものを、今までの日本の戸建やマンションの間取りの3LDKの空間に確保するのは、ほぼ不可能でしょう。

つまり、これからはそのスペースを考えて設計する必要があるわけです。


まとめ

これまでは「行ってきまーす」「ただいまー」その行き帰りの拠点が家でした。

それが、そこで「仕事をする」という機能も求められるようになり、「家」としての考え方見方が変わっています。

これからの令和の家は、いままでとは根本的に違う家になるでしょう。

職場と自宅…当たり前のように繰り返していたライフスタイルや、当たり前のように考えていた価値観が、どんどん変わっています。

コロナ禍、テレワーク等をきっかけに大きな変化が起きた、働き方と生活拠点の考え方。

令和になって、日本の間取りの常識が変わりそうです。

株式会社usuki宅建事務所 代表取締役
1976年生まれ、おとめ座。新潟県新潟市出身。
宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
古民家鑑定士一級・住宅ローンアドバイザー
不動産キャリアパーソン
新潟明訓高校、東洋大学卒業後、パナソニックホームズ株式会社(旧パナホーム株式会社)に営業職として1999年入社。2021年独立、株式会社usuki宅建事務所設立。
趣味:キャンプ・スノーボード・水草水槽・自転車

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