皆さん、借金するって、なんだか「悪い」イメージがありませんか?
私も、以前はそんな印象を持ってました。
もちろん借金の種類にもよりますが、住宅ローンを借りる、借りてるとしたら「早く返したいな…」と思うでしょうか?
住宅ローンを利用する時、借入額が大きいので、借入期間や借入額をどうするか、皆さん悩みます。
もちろん早く返した方が、金利も含めた総返済額が少なくて済むので「得」という考え方もあります。
でも、この低金利時代な昨今、団信もついた住宅ローンを、無理して早く返す必要ってあるんでしょうか!?
退職までには、住宅ローンを完済したい?
ほとんどの人が返済が終わりたい時期として意識するのは、退職時=年金受給開始時期(60~65歳前後)でしょう。
一方で、皆さん住宅ローンって、何年まで組めるかご存知ですか!?
昨今の住宅価格の高騰を受け、住宅ローンの最長返済期間を50年にする金融機関が相次いでいます。
私がハウスメーカーに勤めていた時は、最長で35年でしたが、40年も今ではふつう…
ということは、65歳で完済と考えるとマックス40年返済するとして、25歳で家を建てる計算です。
25歳というと、大学卒業して就職してやっと落ち着いたかぐらいなので、その歳で家を建てる人って少ないですよね。
つまりほとんどの方が60歳前後を意識しながら、それ以下の返済年数にするか、もしくは繰上げなりして返済してるんです。
住宅ローンを返済してしまうのは、もったいない?
人生の節目、ライフステージでいろんな費用が必要になってきますよね。
例えば、子供の教育費や、車も買わなければいけないし、家もリフォームが必要になる。
現金で都度用意できればいいけど、住宅の購入資金で自己資金をほとんど使ってしまった…
学資ローンやマイカーローン、リフォームローンも、住宅ローンの他に組まなければいけないかもしれない…
そんな状況の中で、実は、低金利で返済を抑える(長く借入する)ことができるのは、住宅ローンのいいところなんです。
借りたお金が大きすぎて早く減らしたい…そういう気持ちも分かります。
でも、例えば500万円住宅ローンを繰上げ返済できるとします。
1%以下で借入できてて、長く返済期間を設定して、月々負担も軽くできてる状況だとします。
それなのに、その500万円を繰上げ返済したために、子供の学費が足りなくなってしまった…
そこで、学資ローンを2.5%で15年返済で500万借入して、2万円多く返済することになった…それってどうなんでしょ?
しかも、余裕預金を吐き出してしまったので、次に急な出費が来たら、また借入が必要…
だったら、そのまま低金利の住宅ローン借りたままで、キャッシュで学費に充てた方が良かったですよね。
長く借りてるのはいいけど「返済中にもしものことがあったらどうするの?」そう思う人もいるでしょう。
ほとんどの住宅ローンには、団信(団体信用生命保険)という生命保険が無料でついています。
返済の途中で死亡したり、重度障害になったりすると、住宅ローンの残高が0になります。
(※ガンや8疾病、休業補償などは、金利に上乗せするプランなどがあります)
ローン残高に対しては、万が一の時の生命保険料の心配が要らないわけです。
まとめ
住宅ローン控除の控除率は、以前は控除率が1%だったのに対し、2022年(令和4年)からは0.7%となりました。
それでも、住宅ローンを組む人にとって、所得税や住民税の税控除のメリットは大きいです。
また、昨今、いろんな金融機関が住宅ローンに参入してきており、すごい競争になっています。
お客様を抱えるために、ライバルに勝つためには、なかなか金利も上げにくいですよね。
そうかと言って、繰上げ返済しないで借りておくとはいっても、無駄遣いしていいw…ということではもちろんありません。
住宅ローンの返済以外の、その他の借入内容を含めた家計収支をしっかり把握すること。
そして、低金利で毎月負担を抑えられる住宅ローンのメリットを、ライフプランの中で最大限に活かしてみましょう。
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