やっぱりあなたは分かってない…そこまでして住宅が必要な理由。

国税庁の「民間給与実態統計調査」(出典:国税庁)によりますと、令和2年、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は 433 万円だったそうです。

例えば、1500万円の土地を買って、坪単価50万円~100万円の30坪の家を建てたとすると、約10年分の収入がまるまる無くなる計算になります・・・。

もちろん、これは全国の平均ですから、大都市圏で購入する人の条件は更に厳しくなるでしょう。

家だけならまだしも、土地もとなると、平均給与を上回る収入だったとしても簡単ではありません。

しかも、バブル期以降の景気の低迷、そこに追い打ちをかけるように新型コロナウィルスの世界的な大流行。

残業手当も削られ、ボーナスも期待できず、リストラの対象になるかもしれない・・・

今のこんな時代に、将来の安定した自分の姿を想像できる人は、少ないですよね。

・・・でも、ほとんどの方が家を建てようとする。

なんで、皆さん家を求めるんでしょうか?

お金の問題だけではありません。

家づくりは大変です。

一度、住宅購入の検討を始めた時から、心身ともかなりエネルギーが必要になります。

私がハウスメーカーの営業マンだった時に、お客様が

「ずっと、家のことばかりだったから、子供を遊びに連れて行ってあげたい」

「少し、住宅のことばかりで疲れたので、お話を聞く間隔を空けさせて下さい」

なんてお話を頂いたことがあります。

毎週末のゴルフはモデルハウス見学に変わって、読んでも良く分からない住宅雑誌を買ってみたり・・・

そんなに頑張るのも、失敗したくなく、いい住宅が欲しいからですよね?

でも、そこまでして、どうして持ち家にこだわるんでしょうか?

私が今の仕事で賃貸管理をしながら、お客様のお話をお聞きしていると、賃貸から引っ越されるタイミングは「家族」に変化があった時です。

つまり「家族」。それが住宅購入の大きな動機のひとつになっているのは間違いないと思います。

ファミリーをつくる・・・確かにマイホームをつくると聞くと、幸せそうな家族をイメージしませんか?

でも、どうして ファミリー=マイホーム のイメージなんでしょうか?

別に「持ち家」にこだわる必要もないですよね?

先日、土地売却のご相談を頂き、その物件の調査をしていて驚きました。

購入した時の価格が、現在の市場価格の5~6倍もしていたんですね!

案の定、バブル期のピークの頃でした。

しかも、特に購入されてから何もされていない・・・

その頃の財産=資産をつくる手段が、「土地を買うこと」「家を建てること」だったんでしょうね。

つまり、家族=人の幸せを表現する一番大きい手段が、土地や家になってしまったのかもしれません。

家族という人間関係の中での幸せではなくて、買えることに満足。

でも、本当に「住宅」は、所有することだけ、人生の幸せの絶対条件としての存在、ただそれだけでしょうか?

豪邸でなかったとしても、その家族に合った、快適な居住空間って必要ですよね?

子供が受験生で、親が隅っこでひっそりしてなきゃいけなかったり、いつもいない旦那さんがテレワークで家にいて仕事のためにダイニングを占領されたり・・・

それは避けたいですよね。

つまり、「住宅」という場所がどうあるかが、毎日の幸せをつくるための必要な条件だと思うんです。

そう考えると確かに「賃貸住宅」では満たされませんよね。

狭いし、家賃払う分でローン組めるし、間取りは決まってるし、好きに改築もできないし。

適当な居住空間でいい・・・という人は少ないですよね。

単なる夢の話ではなく、その人その人によって、満たしたい最低条件、必要条件があるはずです。

あなたが「住宅」を必要とする理由はなんでしょうか?

株式会社usuki宅建事務所 代表取締役
1976年生まれ、おとめ座。新潟県新潟市出身。
宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
古民家鑑定士一級・住宅ローンアドバイザー
不動産キャリアパーソン
新潟明訓高校、東洋大学卒業後、パナソニックホームズ株式会社(旧パナホーム株式会社)に営業職として1999年入社。2021年独立、株式会社usuki宅建事務所設立。
趣味:キャンプ・スノーボード・水草水槽・自転車

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