中古住宅を購入する時の注意点…建物の不具合を見逃すな!

昨今、中古住宅を検討する人が増えて来ているように感じます。

建築コストが上がっているせいなのか…物価高での資金計画の見直しのせいなのか…

リフォームをメインで業とする会社も、たくさんあります。

リフォーム、リノベーションの魅力は、年数が経った住宅でも、新築のようにキレイに快適に空間を変えることができるところです。

趣味や嗜好に合わせて、資金を抑えて楽しくリフォーム、リノベーションできる中古戸建の選択も確かにアリですよね。

それでは、物件を検討する時に、建物のどんなところを気を付けて見たらいいのでしょうか?

基本的なチェックポイントをまとめてみましたので、検討の参考にしてみてください。


中古住宅を購入する時に確認したいポイント


①その建物は直前まで使われていたか?数年放置されてなかったか?

⇒木造の戸建住宅の場合、気温や湿度の変化で傷みが早まります。

人が生活することで、比較的、気温や湿度が年間通して大きな変化が無いものが、人がいないと季節の変化の影響をモロに受ける

人が生活しなくなると建物の傷みが早い」とよく言われますよね。

水道メーターにある『パイロット』と言われる部品が動いていないか?

⇒要は水道メーターまでの間で水漏れが起きていないかの確認です。

物件の内見に行った時に水道メーターにある元栓が閉まっているか?(水漏れ確認できるか?)不動産屋に聞いてみましょう。

  1. 家にあるすべての蛇口が閉まってるか確認。
  2. 水道メーターにある『パイロット』と言われる部品が動いていないか確認する。
  3. パイロットが動いている場合は、どこかから漏れている。

シロアリ に食べられてないか?兆候が見られないか?

専門業者でなければ、どこを見ればいいのか、食べられてるのかなかなか分かりづらいものです。

でも、誰でも室内から確認できる方法があるんです。

壁や床や柱を手で叩いたり押してみて、不自然に歪んだりしたらシロアリが発生した可能性があります。

またノックの音を場所ごとで比べると違いがわかるんで、いろいろな場所を叩いてみてください。

(あんまり強く叩いたり、叩きすぎるのは不動産会社に嫌がれます…適度なノックや押すぐらいいいでしょう。)

あまりに被害が進んでると、壁がへこんでしまって大変なことになるので、やりすぎ注意!

また、床に関しては、歩くとへこんだり、ギシギシ音が鳴る場合もシロアリに食べられてる可能性があります。

また、今までのシロアリ被害の状況、保証等があるのかどうか、不動産会社にしっかり確認しましょう。

外壁にヒビはないか?浮き上がって来てないか?

住宅にとって外壁は一番大切な建材です。

構造体、断熱材、家の中を守るんですから。

モルタルや、サイディングと言われる通常の外壁の場合、だいたい10年前後で塗り替えなどのメンテナンスが必要になってきます。

必ず、築年数と合わせて、現在の外壁が使われた年数とメンテナンスの状況を聞くようにしましょう。


この項目のどれかに当てはまると、どんなにパッと見、気に入った家でもリフォーム費が大きくかかることが多いです。

思い切って検討対象から外す勇気も、持つようにしましょう。

思い切って検討対象から外す勇気も…

リフォームしてない中古物件を探そう


リフォームをする場合、外壁などの次に、大きく費用がかかるのが「水まわり」です。

キッチン、バス、洗面、トイレ…築年数が浅く、売主がキレイに利用されていて、そのままでも十分使えそうな物件もあります。

でも、個人的には水まわりは交換をおススメします。

毎日使うものですし、設備を替えると見た目も新築と変わらなくなります。

水まわりの交換費用は、物件を購入する時の予算に入れておきましょう。

また、設備の入れ替え程お金もかかりませんので、内装クロスの張替も見込んでおきましょう。

最近では「買取再販」の形でリフォームされて売り出されている物件も多いです。

でも、リフォームされた物件ではなく、自分でリフォームする(自分でリフォーム会社に相談、手配する)ことをおススメします。

業者のリフォーム済の物件をおススメできないのはナゼか?

それは、不具合を隠した可能性もあるからです。

例えば、床を支える床下の床束なんかで、本当は鋼製束に全部替えた方がいいようなレベルで腐食が進んでいたとします。

でも、販売コストを抑えるためには、特にひどいところだけ交換すればいいんです…

他にも、雨漏りして天井にシミができてても、クロスを張り替えて分からないようにしたり…

こういう心配をしなくていいように、購入前にはリフォーム業者と一緒に内見ができると、よりベターです。

自分でリフォームすることをおススメ

住宅には構造によって、耐用年数(法定耐用年数が定められていて、木造住宅の場合は22年です。

これだけ見ると「20年も経ったらもう価値が無い!」と言われてるみたいですが…

実際には全ての建物がこれに当てはまるわけではありません。

たしかに20年で限界をむかえる住宅もあるかもしれません。

でも、「今」の住宅は、品質が良く50年、100年見越して建てられてるものもあります。

少子高齢化、人口減少で、これからどんどん「家が余る」と言われています。

リーズナブルで性能のいい、自分好みの戸建住宅を選んで、自分好みにリフォーム、リノベーションして暮らす…

そんな住まいづくりのスタイルも悪くないですよね。

ただ、そのベースとなる「建物」の状態は本当に選んでいい物件なのかどうか…

立地やパッと見だけで決めるのでなく、不動産会社やリフォーム会社と一緒に、物件の購入前にしっかり確認するようにしましょう。

株式会社usuki宅建事務所 代表取締役
1976年生まれ、おとめ座。新潟県新潟市出身。
宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
古民家鑑定士一級・住宅ローンアドバイザー
不動産キャリアパーソン
新潟明訓高校、東洋大学卒業後、パナソニックホームズ株式会社(旧パナホーム株式会社)に営業職として1999年入社。2021年独立、株式会社usuki宅建事務所設立。
趣味:キャンプ・スノーボード・水草水槽・自転車

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