住宅ローンの金利の種類④

~変動金利編~

変動金利型は、借入期間中、半年ごとに金利が見直されます。

主に「短期プライムレート」に連動しますが、「市場金利」に連動する商品を出している金融機関もあります。

金利が半年ごとに変わっても返済額が急激に増加しないように、返済額は5年ごとの見直し、今までの返済額の1.25倍までとしている金融機関が多いです。

変動金利型は、特にそのリスク、特徴を理解するようにしましょう!

金利上昇で元金が減らない!?

返済額を一定とする「元利均等返済」を利用される方が多いと思います。

元利均等返済では、毎回の返済額の内訳は【元金】+【利息】ですが、変動金利の場合は半年ごとの金利見直しですから、当然【利息】部分が変わります。

つまり、金利が上昇している中で、返済額も5年ごとに上昇している場合、ほとんど元金が減らずに【利息】を多く支払う期間が続く・・・という事態に陥ってしまうのですね。

さらに怖いのは、【利息】の割合が増加しすぎて、利息額が毎回の返済額を超えてしまう場合、「未払い利息」が発生してしまうのです。

※返済額は5年ごとの見直しだから金利が増えても返済額は変わらないのです・・・。

結局、元金が減ってない?

変動金利は、どんな時に向いてるの!?

怖がらせるようなことばかり書きましたが、じゃあ変動金利はどんな時に向いてるのでしょうか?

それは、高金利の時や、金利の下降トレンドの時です。

低金利の時や、金利上昇期に利用するには、本来はあまり適さないんですね。

現状、変動金利の金利自体が低いので、借入額を確保したり、ここ20年の短期金利の変化が少ないことを踏まえ、利用する方も多いと思います。

ただし、利用する場合には、今後の金利動向に注意するようにしましょう!

金利半年に1回見直し
返済額5年に1回見直し
注意点金利が上昇すると借入残高が減らない
「未払い利息」が発生する恐れ(払いきれない利息分が溜まっていく)
5年間、返済額は変わらないけど・・・
不測の事態に対応できるか?

変動金利の中には、半年ごとに金利を見直す際に、返済額も見直すという商品を一部の金融機関で取り扱いしています。

この場合には、当然「未払い利息」が発生することは無くなりますが、逆に金利上昇時には変動額の上限を設けていないので、返済額が大幅に増加するリスクがあります。

「毎月返済額は5年間変更なし」・・・このルールに安心して借入をして

金利上昇 ⇒ 未払い利息発生 ⇒ なんらかの形で精算(分割や一括)

未払い利息は発生時に引き落としされないからといって、支払い免除されてるわけではありません

利用する際には、返済計画の不測の事態に対応できるか、もう一度、返済年数・借入総額・ライフイベントを見直してみましょう!

株式会社usuki宅建事務所 代表取締役
1976年生まれ、おとめ座。新潟県新潟市出身。
宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
古民家鑑定士一級・住宅ローンアドバイザー
不動産キャリアパーソン
新潟明訓高校、東洋大学卒業後、パナソニックホームズ株式会社(旧パナホーム株式会社)に営業職として1999年入社。2021年独立、株式会社usuki宅建事務所設立。
趣味:キャンプ・スノーボード・水草水槽・自転車

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